京都には有名な桜スポットが数多く存在するが、実は私が特に好きな桜スポットの一つが「岡崎疎水」である。
正直なところ、それほど一般的な花見スポットではないかもしれない。
桜の季節になると毎年岡崎疎水に行くようにしているが、ライトアップしている間も、人はまばらである。
言ってしまえば結構”穴場”なのだろう。
岡崎疎水の遊覧船が有名
岡崎疎水では、春になると遊覧船が運航している。
これは昔、スマホで遊覧船に乗り込む直前に撮った写真。
ちなみに正式名称は「岡崎十石舟めぐり」というらしく、ウェブから予約を行う必要がある。
今はコロナ禍なので分からないが、例年は2週間くらい前には予約しておかないと、すぐに売り切れてしまう。
岡崎疎水の桜の見ごろはだいたい4月7日前後くらいのイメージなので、その年の開花状況とも合わせて満開のタイミングを狙うのが良いだろう。
乗船予約ができる公式ページのリンクを貼っておく。
https://kyoto-tabi.or.jp/events/jkkfn/
岡崎疎水の一番の花見スポットは「徳成橋」のあたり
もちろん遊覧船(十石舟めぐり)で桜を見て回るのも楽しいのだが、カメラ勢的には、ライトアップの中で浮かぶ遊覧船と桜を撮影したいものだ。
カメラを持っていない人でも是非、訪れてほしい場所である。
岡崎疎水の中でも最もおすすめなのは、「徳成橋」のあたりである。
徳成橋という橋の名前は全然有名でないのだが、私がいつも撮影を行っている橋に「とくせいばし」と名前がついており、ここら周辺の地名が「徳成町」というらしい。
ちなみに岡崎疎水は、蹴上インクラインから動物園、みやこめっせのあたりを通って鴨川ぎりぎりまで伸びており、先ほど紹介した遊覧船(十石舟)も蹴上インクラインのあたりが乗船場となっている。
蹴上インクラインから徳成橋まで、歩いても20分ちょっとしかかからないため、インクラインからの帰りの散歩がてら寄ってみるのに適したスポットかもしれない。
(そもそも、蹴上インクラインから徳成橋に歩いて向かおうとすると、岡崎疎水沿いに歩くことになる。)
このあたりの桜は毎年本当に綺麗で、橋の上から見ると、満開の桜が疎水にせり出したように見えるのだ。
そして、15分に1回程度の間隔で、先ほどの遊覧船が通っていくのである。
(みんな手を振ってくれるのでちょっと楽しい)
↑これは現地に着いた瞬間に舟が通ったため、慌てて手持ちでシャッターを切った写真。
本当に瞬間的にレンズを向けたが、岡崎疎水らしいせり出した桜と、人を乗せた遊覧船がゆっくりと進んでいく様子が良く撮れた。
東大路通の橋の上から少し脇に入ると、ライトアップされた桜を接写することができる。
この写真、下のほうの口径食がめっちゃ気になるけど、ピンク色の桜の花が可愛いことは伝わるだろうか。
人も少ないので、ライトアップされた桜の元でポトレ撮影なども可能だ。
さて、いよいよ橋の上に三脚を立て、本気で「船+桜ライトアップ」を狙う。
狙うと言っても、船そのものは15分に1回(往復を入れるともはや数分ごと)には橋の前を通過するので、シャッターチャンスは結構ある。
そして、1枚目。
前から向かってくる舟を撮影。
ちなみにこの船、そこそこのスピードで走っているので、意外とシャッタースピードを上げる必要があったりする。
別の角度からもう1枚。
奥で光っているのは、おそらく平安神宮。
さらにその奥に見える山は「大日山」だろうか。
私がこの岡崎疎水の桜を初めて見たのは6~7年前になるが、大学1回生だったその時、真剣に「この桜を毎年見られるなら、京都で就職しても良いかな」と思った、最初のきっかけと言っても過言ではない。
その年の開花状況にもよるが、岡崎疎水の桜は本当に絶景だ。
しかも、アクセスも良い。
おすすめのアクセス方法は
京阪電車の「神宮丸太町」から徒歩10分
京都市営バスの「東山二条・岡崎公園口」から徒歩2分
201系統や206系統のバスに乗っていると、車内からでもこの景色を楽しむことができる。
是非皆さん、一度立ち寄ってみることをおすすめしたい。