伏見十石舟の桜

京都には数々の有名桜スポットが存在するが、中でも私は伏見の「伏見十石舟」を強くおすすめしている。

何と言ってもその魅力は、桜の散り際に見られる花筏。

 

花筏とは、散った桜の花びらが川などに溜まり、川の水が桜の花で埋まっているように見えるものである。

 

桜の絨毯などと呼ぶこともあり、「大量に桜が散った直後」「雨なども降らず、桜の花びらが水面に残っている(流されていない)」間しか見ることができないため、桜風景の中でも希少性が高い部類と言えるかもしれない。

そんな花筏スポットとしておすすめなのが、京都の伏見十石舟なのである。

 

早速、伏見十石舟について写真とともにご紹介していきたい。

伏見十石舟のアクセスは?

まずは基本的な、伏見十石舟のアクセスから。

 

中書島の駅から住宅街を歩くこと10分程度。

月桂冠大倉記念館のすぐ近くである。

 

こちらで花見や写真撮影をしてから、伏見の酒蔵や月桂冠大倉記念館などを訪れるのも良いかもしれない。

 

17種類の利き酒などで有名な伏見酒造小路からもすぐ近くなのが嬉しいところ。

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橋の上から桜と舟を撮影する

川沿いの撮影スポットに向かう途中の桜も満開で、これだけでも十分絵になる景色だ。

 

ベンチの足が丸っこくて可愛いなあ。

伏見の十石舟

 

中書島は京阪の特急停車駅でもあるので、アクセスは抜群と言える。

 

橋の上からの景色を撮るために、桜の時期はカメラマンたちが三脚などを構える姿も見受けられる。

ここからの風景は定番中の定番。

 

Googleマップを見ても、この写真と似た構図(これより全然良い写真だったりする)がたくさん投稿されており、舟と桜の見ごたえある風景が楽しめる。

 

この場所からでも、ちょうど写真の左下のほうに桜の花びらが落ちているのが分かると思う。

(水面に反射して見づらいが・・・)

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やはり撮影のメインは川岸に降りてから

やはりこの伏見十石舟のメインは何と言っても下に降りてからである。

 

川の下の河川敷には人が座ってくつろげる程度の広さはあり、外国人観光客たちがレジャーシートを敷き、ストロング缶を片手に宴会を楽しんでいた。

 

川をメインに撮影するので、人が映りこむ心配も少なく、昼間でもストレスなく撮影できるのが嬉しいところである。

まずは1枚目。

まさに花筏と舟の風景である。

 

十石舟には、近くの酒造の名前が書かれた提灯がたくさん吊るされており、それだけでも京都伏見を体感することができる。

 

タイミングよって花筏の花びらの量が全然違うので、固まって流れてきそうなタイミングまで待ってシャッターを切る。

 

そして2枚目。

伏見十石舟と桜

数ある自分の桜写真の中でもお気に入りの一つである。

十石舟の透明感と木目の雰囲気、そして大量の花筏が本当に美しい。

 

写真に撮るのも楽しいが、ゆっくりと流れていく桜の花を眺めながら宴会をする外国人観光客も羨ましくなってくる。

 

この日は天気もかなり良かったので、まさに花見日和であった。

魚の気持ちになって、というボロボロの看板がコンクリートの壁にもたれかかっている。

 

川岸から魚の様子は確認できなかったが、もしかして連れて帰るような魚がいるのだろうか。

 

それとも、魚の住環境を損なわないようにゴミを捨てるなということだろうか。

 

看板の表面が陽に焼けてよく見えない。

十石舟が並ぶ川岸を端から端まで歩くと、寄り道せずに10分もかからないくらい。

 

写真を撮る目的なら、正直3時間くらい滞在できてしまいそうだ。

 

レンズを色々変えながら、十石舟と花筏を撮影していく。

本当に素晴らしい景色である。

提灯には「黄桜」「松竹梅」などの文字も見える。

 

これは完全に余談だが、水面ギリギリまでぬかるみを歩いて写真を撮っていると、うっかりと足を滑らせて川に落ちてしまった。

周りの女子高生が驚きながらも冷たい目でこちらを見つめていたので、「大丈夫です」と声をかけてその場から逃げたが、このあたりで宴会をする予定の人などは気を付けていただきたい。

 

川はかなり浅いので怪我はしないと思うが、普通に濡れてしまう。

伏見十石舟の桜

風が強く吹いて、桜が舞った瞬間に撮影。

 

花弁が舞う様子と十石舟の透明感がよく映える。

ここは本当に撮れ高の宝庫である。

 

1回の撮影でこれだけのOKショットが撮れるのも結構珍しい。

本当に素晴らしい。

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伏見十石舟の花筏の見ごろはいつ?

さて、伏見十石舟の花筏だが、この写真は4月5日に撮影されたものである。

 

その年の桜の開花状況によっても大きく変わるとは思うが、京都の多くのソメイヨシノの散り始めとしては平均的な速さという印象がある。

 

翌々日の4月7日に同じ場所に訪れたカメラ仲間の方の話によると、花筏がかなり流されており、前日よりも桜の中の緑の葉(葉桜)が目立ってきていたとのこと。

 

Twitterやインスタグラムなどで開花状況の情報収集をしつつ、なるべく晴れた日に撮影するのが良さそうだ。

 

冒頭でお話しした通り、京都に様々な桜スポットがある中でも最高と言っても良い花筏スポット、伏見十石舟。

 

ちなみに少し話は逸れるが、京都の昼間の桜スポットの最高峰がここだとしたら、夜の桜ライトアップで個人的に一番好きなのは蹴上インクラインからの岡崎疎水である。

 

ここの昼夜、桜の時期は屋形船が往来しており、伏見十石舟と少し似たスポットだ。

 

いやどんだけ舟好きやねん・・・という感じだが、岡崎疎水のライトアップも素晴らしいので是非行ってみてほしい。

昼に伏見十石舟、夜に岡崎疎水と十分にハシゴできる距離だ。

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タイミングが合うという人は、春の時期のこの場所を是非訪れてみてほしい。

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